生後間もないペットの販売が禁止
犬や猫を中心とした生後間もないペットの販売が禁止されます。これまで多くのペットショップでは、かわいくて人気があるなどの理由から、離乳を終えていない生後60日以内の幼いペットを仕入れて、販売を行ってきました。しかし輸送の途中や環境の変化に耐えられない幼いペットが、健康を害したり購入直後に死んだりするトラブルが後を絶ちませんでした。
仔犬をはじめとするペットの赤ちゃんは、環境の変化におもいのほか弱く、輸送途中で病気になったり、販売先での新たな環境に適応できずに病気になるなどのケースが報告されてきました。また、ペットショップのすし詰めにされた陳列ケースなどの劣悪環境が原因で、仔犬が病気になるケースもあります。
一説では、ペットショップが仕入れた仔犬のうち3割はペットショップで亡くなるとも言われています。この時期の仔犬に見られる代表的な病気は犬ジステンパーや犬パルボウィルスなどの感染症です(子犬の病気を参照)。しかしブリーダーなどの繁殖場での飼育時にこれらの感染症にかかるケースは稀で、販売後の急激な環境の変化によるストレスや早すぎる離乳、不適正な食餌による消化不良などが間接的な要因となり、症状の重い場合には死に至る場合もあるのです。
こうした場合、早い段階で母犬のもとへ戻す事で健康が回復する仔犬もたくさんいます。また病気にかからなくても早い時期に親犬や兄弟犬と引き離された仔犬は、社会的行動が学習できず、噛み癖や無駄吠えなど問題行動を起こし、ペットとして飼いづらくなる場合もあり、子犬購入のトラブルの一因(子犬購入のトラブルを防ぐを参照)となっています。
このような売買トラブルがペット幼児期の飼育の仕方次第では解消されます。今回の動物愛護管理法ではこうしたトラブルを念頭にいれ、子犬などのペットが離乳を終え自力で餌を食べることができ、輸送や環境の変化にも十分対応できるようになるまで販売を禁止しています。
具体的な販売時期の週齢は盛り込まれていませんが、こうした行政の動きを受け、全国ペット小売協会では、生後45日を満たない赤ちゃんペットの販売を行わない指針を掲げ、動物取扱業者への改善を呼びかけています。また、売上至上主義の悪徳業者による子犬の劣悪な飼育環境にも行政のメスが入り、 購入直後の病気や子犬の死などのトラブル回避が可能となります。
自家繁殖、直販を行うブリーダーであるハウスポプリ犬舎では、従来からお客さまへの子犬の引渡しは、第一回目のワクチン接種が終わる生後50日以後としてきました(ワクチン接種を参照)。飼育環境もエアクリーナーを完備した産室や冷暖房を備えた犬舎など十分な広さと設備を備え、子犬にストレスを与えない環境を常に心がけてきました。
また、子犬の基本的なしつけや子犬引渡し後の飼育方法の相談やアフターフォローにも力をそそぎ、これまでご購入いただいたお客さまとの交流を大切にしています。(お客さまの声をご覧下さい)
子犬のご購入を検討されているお客さまや子犬に興味があるお客さまは、是非一度ハウスポプリ犬舎にお気軽にお問合せください。
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